窓ガラスの台風・地震対策!二次被害に遭う前に、災害に強い窓に変える4つの方法|福井県板硝子商協同組合

窓ガラスの台風・地震対策!二次被害に遭う前に、災害に強い窓に変える4つの方法

近年、地震や台風などの災害が頻発しています。そのような災害で、窓ガラスがガタガタと鳴っていると「割れてしまうのではないか」と不安になることはありませんか?

特に台風や地震ではガラスが割れて、破片で怪我をしてしまうことが多くあり、大変危険です。

この記事では、破片が飛び散ったり、落下して怪我をするなどの二次被害を防ぐために、正しく災害に備える方法をご紹介します。

自然災害によるガラス破損の危険

自然災害でも特にガラスが破損する危険性が高いのが、「台風・突風」「地震」です。

台風や突風は、強風にあおられた鉢植えや物干し竿などの物体(飛来物)の衝突や、風圧によるガラスの破損が考えられます。また、割れたガラスによる怪我だけでなく、家の中に強風が入り込み、そのまま屋根を吹き上げてしまう危険にも繋がります。

地震が起きた際は、家具などの衝突や落下、建築物の揺れ・ゆがみによるガラスの破損が考えられます。

安全な窓をつくるポイント

このようなガラス破損のリスクを対策するにはどうすれば良いのでしょうか?災害に強い安全な窓つくる方法は、大きく二つのポイントに分けられます。

  • 強風にあおられた物体が勢いよくぶつかってきても、ガラスを貫通させない
    窓ガラスや窓周りの強度を高めて、強風で勢いよく飛んでくる物体(飛来物)がぶつかってもガラスが割れない窓にする方法です。家の中に強風が入り込み、屋根を吹き上げてしまうリスクを抑える効果もあります。
     
  • ガラスが割れても安全な窓にする
    万が一ガラスが割れてしまっても、破片が飛び散らないようにすることで、破片で怪我をする危険に備えます。

次からは、具体的な対策を紹介していきます。

災害に強い窓にする4つの対策

①すぐに対策をしたいときは

ガラスの交換やフィルムの準備をする時間がない、急に風が強まったため今すぐに対策をしたい、という方は、ご家庭にあるダンボールと洗濯ばさみで災害対策をすることができます。

ダンボールで窓枠を覆うように塞ぎ、テープを使って固定します。カーテンを閉めたら、カーテンの中央(開く部分)を洗濯ばさみで留めて完了です。

簡単にできる対策ですが、安全性は合わせガラスやシャッターには劣ります。あくまで緊急時の措置のため、不安な方は早めに、ガラスやフィルム、シャッターで対策をしておきましょう。

②ガラスフィルムを貼る

既存の窓ガラスに貼るフィルムで対策をする方法です。ガラスフィルムには「耐貫通性能を高めて、かつ飛散防止もできるもの」と、「飛散防止のみできるもの」の2種類があるため、購入時には効果をよく確認しましょう。
ガラスを交換しなくても良いというメリットがありますが、劣化するため定期的に新しいフィルムを貼り直す必要があります。

③シャッターを取り付ける

窓ガラスではなく、窓の外側を強化する方法です。今では災害対策用に耐風圧性能を高めたシャッターもあります。
ただ窓を強化するだけでなく、外の様子や音を遮断してくれる効果もあります。特に台風時はうるさい雨風の音をやわらげてくれるため、安心感を高められます。

④ガラスを交換する

合わせガラス
合わせガラスは、2枚のガラスの中間にフィルムを挟むことで強度を高めたガラスです。フィルムがあることで貫通防止効果や飛散防止効果を備えます。飛来物対策ができ、万が一割れてもガラス破片が飛び散らないため災害対策におすすめのガラスです。

強化ガラス
強化ガラスは、透明ガラスに熱処理をし、急激に冷却することで強度を高めたガラスです。透明ガラスと比較して約3.5倍〜4倍の耐圧強度を持ちますが、飛来物の衝撃に耐えるほどの強度はありません。
ただ、強化ガラスは破損時に破片が粉々になります。普通のガラスのように破片が鋭くならないため、災害で割れても怪我のリスクを抑えられます。

網入りガラス
網入りガラスは、ガラスの中にワイヤー(網)が入ったガラスです。元々火災時にガラス破片の飛散防止を目的とした防火設備用のガラスで、ガラスが割れても大きく飛散しません。

窓ガラスの災害対策のまとめ

窓の強度を高めて飛来物でガラスを貫通させないもの、ガラスが割れても破片が安全なものに分けると、表のようになります。どちらも対策するなら、合わせガラスやガラスフィルムがおすすめです。

 

飛来物対策

ガラスが割れても安全

ダンボール等で固定

 

合わせガラス

強化ガラス

 

網入りガラス

 

ガラスフィルム

シャッターの設置

 

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