冷房の効きを改善する効果的な方法とは?

夏場、「冷房をかけているのに部屋の中が暑い」と感じたことはありませんか?
冷房の効きが悪い原因は、お部屋の窓にあるかもしれません。

夏に窓から入る熱量は、73%もあると言われています。住まいを快適な温度に保つうえで、最も大きい効果を得られるのが「窓」の遮熱対策です。
そこで今回は、熱い日差しをカットして夏場を涼しく過ごすために、窓の「遮熱性能」を高める方法をご紹介します。
①家の外で日差しをカットするのが最も効果的
遮熱で重要なのは、できる限り家の中に熱を入れないこと。シャッターや庇、オーニングなど「窓の外側」で日差しを遮ると、効果的に遮熱することができます。シャッターや庇が無い場合は、シェードを後付けすることもできます。まずは家の外で日差しをカットできないか、試してみましょう。
②遮熱効果のあるカーテン・窓ガラスに変える
シャッターや庇、シェードなど、家の外に設置するものは「窓周りの見栄えが変わってしまわないか?」と気になる方もいるのではないでしょうか。また、設置するための十分なスペースが窓周りにないお家もあります。窓周りの見栄えやスペースが心配な方は、遮熱効果のあるカーテンや窓ガラスがおすすめです。
遮熱カーテンに替える
一般住宅でおなじみのカーテンには、遮熱性能に特化したものが売られています。遮熱カーテンのポイントはデザインが豊富にあること。窓周りの見栄えが気になる方も、お部屋に合った柄・色のものを選ぶことができます。透け感のあるレースの遮熱カーテンもあるため、採光しつつ日射熱を反射することも可能です。
窓ガラスを「Low-Eペアガラス」にする
「ペアガラス」とは、2枚のガラスの間に空気層が設けられたガラス。ガラスの間の空気層により、冬場は外の寒い空気を室内に通しにくくし、夏は外の熱を室内に入れにくくします。冬の室内を暖かく、夏の室内を涼しく保つガラスです。

その中の「Low-Eペアガラス」は、合わせられたガラスの片方の面に金属膜のコーティングがされています。

金属膜のコーティング面を室外側に向けることで、金属膜が太陽の熱を反射し、室内に入る熱を大幅に低減します。
窓ガラスを「ミラーガラス」にする
遮熱できるガラスは「Low-Eペアガラス」だけではありません。「ミラーガラス」と呼ばれるガラスも室外からの熱線を反射してくれます。

ミラーガラスはプライバシーガラスとも呼ばれるガラスで、左の写真のように鏡(ミラー)のように外からの視線を遮ります。一方で右の写真のように、室内からは普通に外の景色を見ることができます。
「熱線」だけでなく、「視界」も遮るガラスとして、ビルやオフィスに使われています。
②遮熱グッズで窓の遮熱性能を高める
ガラスの交換やリフォームなど、あまり大がかりなことはしたくない方におすすめなのが、遮熱グッズです。手軽に窓の遮熱性を高めることができます。
遮熱フィルム
窓ガラスに貼る、遮熱性能を持ったフィルムです。遮熱フィルムには不透明なものや鏡のように反射するものだけでなく、ガラスと同じように透明性を持つものもあります。窓の見栄えを変えず、既存のガラスに貼るだけで日射対策ができます。
日射と同時に紫外線もカットしてくれるため、室内の家具や床などの劣化も低減できます。
ただ、ガラスフィルムの効果は永久ではありません。フィルムの耐久年数は5~15年と言われています。フィルムが劣化した際は、都度交換が必要です。また、フィルムが貼れるガラスの種類も限られているため、フィルムを貼っても問題無いか、事前にチェックしておく必要があります。
遮熱シート(アルミシート)を貼る
片面にアルミがコーティングされたシートを窓に貼る方法です。アルミ面を室外側に貼ることで、アルミが日射を反射して冷房効率を高めてくれます。
貼るときは窓を綺麗に拭いた後、養生テープや両面テープで粘着すれば完了です。あまり外からの見栄えを気にしない場所であれば、手軽にできる遮熱方法です。
遮熱方法のまとめ
①家の外で日差しを遮る |
ひさし / シェード / シャッター / 雨戸 |
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窓周りの見栄えやスペースが心配な方に |
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手軽に遮熱対策がしたい方に |
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